保護者の方との関わり~フィンランドで学んだこと②~
日本では、モンスターペアレントという言葉があるように、
保護者対応が、苦手な教員の方を見受けることができます。
学校に勤めていたときも、保護者の方との対応に
二の足を踏んでる同僚を見てきました。
日本の学校では、保護者の方にお願いするとか、
これくらい家で教育(躾)しておいてくれよ!
これって、学校で教えることか?
という言葉が、漏れ聞こえてきます。
ですが、フィンランドではスタンスが全然違っていました。
年度のはじめに、お子さんと親御さんと先生で、
三者面談があるそうです。
そこで、今年、生徒さん自身が何を伸ばしたいか?
という意思のもと、では今年はこうしよう!と
三者で目標を決めるそうです。
お子さんを、保護者と学校で支援し育てよう!
というスタンスです。
もう一つのポイントは、
「できなかったことをできるようにする」
ということを目標におきがちです。
ですが、先述のように
「生徒さん自身が何を伸ばしたいか」
なのです。
ふりかえると、できないことをできるようにするのは、
なかなか難しいですが、得意なことを伸ばすほうが、
より質が上がり、その影響でできないことがひっぱられて、
半歩でも一歩でも進む傾向があります。
例えば、国語が得意で英語が苦手だったが、
国語の成績があがったら、なぜか知らないけど英語の成績も
上がったこと生徒さんが言ったりしたことを耳にしました。
この学びから、高等専修学校で担任を持った際、
保護者会で、保護者の皆さんと一緒に、お子さんを支援
サポートしたい旨を伝えました。
また、中学を卒業したばかりの美容師科の生徒さんでしたので、
生徒さんが夢である美容師になるため、クラスをどうするか
サポートや方向性などもお伝えしました。
そうしたところ、保護者の方からのご相談も頂いたりするなど、
保護者の方と有効な関係を築くことができました。
教育機関で働いてる方は、自分が完璧でなければいけないと
頭のどこかで思い、親御さんに弱みを見せてはダメとか
必ず答えを出さなくてはいけないと
思ってしまっているように見える方がいます。
教員も人間です。わからないことはわからない。
保護者の方と一緒に育てるというスタンスで、
いってみたらどうでしょう?